海峡横断泳とは…?

海峡を泳いで渡るマラソンスイミングチャレンジで、「Channel Swim」と呼ばれ、世界的にも横断難易度が特に高いと認定されている7つの海峡【世界七大海峡(オーシャンズセブン)】というものがあります。

OCEAN'S SEVENとは…?

2008年、登山における七大陸最高峰(セブンサミット)の水泳版として、世界の各大陸に点在する海峡の中から、水温・気候・潮の流れなどの条件で選出された泳ぐための難易度が特に高い7つの海峡のことです。

毎日、毎時間コンディションが変わっていく中、コンディションが整わないとスタートすらできず、どれだけ泳力があったとしても海の機嫌が悪いと途中棄権もありえ、ウエットスーツの着用は義務付けられておらず水着一枚での挑戦など、泳力や精神力だけでなく運も必要になってきます。

OCEAN'S SEVEN 7つの海峡

・津軽海峡(青森ー北海道)30km
・Kaiwi Channel(モロカイ島-オアフ島)42km
・Cook Channel(ニュージーランド北島ー南島)23km
・Catalina Channel(サンタカタリナ島ーロサンゼルス)33km
・Strait of Gibraltar(スペインーモロッコ)15km
・North Channel(アイルランドースコットランド)22km
・English Channel(イギリスーフランス)34km

この7つの海峡制覇者は、2024年8月までに32名いるが、日本人はいまだ誰一人達成しているものはいません。

OCEAN'S SEVEN それぞれの海峡の特徴

・津軽海峡(青森ー北海道)

この海の特徴は、
距離:30~35km
水温:夏期で16~21度前後
潮流:最大6kt級、潮が早く方向が読みにくい
難所:世界屈指の複雑な(黒潮の影響)、コース取りが非常に重要、漁船・フェリーの交通量が多い
★短いようで、潮に阻まれて距離が伸びやすい″頭脳戦″の海峡

・Kaiwi Channel(モロカイ島-オアフ島)

この海の特徴は、
距離:42km
水温:24~27度(比較的暖かい)
潮流:風とうねりが強く、大きく揺られる
難所:強烈な遠洋性のスウェル(縦揺れ+横揺れ)、サメやクラゲ、景色は最高だが風との戦い
★″波の壁″ともいわれるパワー系チャレンジ

・Cook Channel(ニュージーランド北島ー南島)

この海の特徴は、
距離:約26km
水温:14~17度
潮流:非常に強く、方向が頻繁に変化
難所:南・北島の間を抜ける横風とうねり、天候急変が多い、潮流が斜めに押し出す
★″風のトラブルメーカー″として有名

・Catalina Channel(サンタカタリナ島ーロサンゼルス)

この海の特徴は、
距離:32~34km
水温:16~22度
潮流:時期で流れ方が変わる
難所:夜のスタート一般的(暗闇の心理戦)、海藻・魚影が近い、クラゲや突然の低水滞
★″夜の静寂と孤独″とのメンタル戦

・Strait of Gibraltar(スペインーモロッコ)

この海の特徴は、
距離:14~18km(潮で伸びる)
水温:16~22度
潮流:地中海→大西洋方向の流れが強い
難所:国境を跨ぐため手続き面のハードル、大型船が多い、海流は意外とパワフル
★″短距離だが油断禁物″の多国間ステージ

・North Channel(アイルランドースコットランド)

この海の特徴は、
距離:約22km
水温:10~14度
潮流:複雑で、コース伸びがち
難所:低水温による低体温リスク、クラゲの大量発生(ライオンマンジェリー)、天候が読みにくく延期も多い
★″寒さとクラゲ地獄″ともいわれる

・English Channel(イギリスーフランス)

English Channelはよく耳にする「ドーバー海峡」です。
この海の特徴は、
距離:32km(潮で40km越えも)
水温:14~18度
潮流:複雑、特に後半で横流し
難所:世界でも最も有名&渋滞(船やフェリー)、クラゲ多い、チャレンジする人が多いが完泳率は低め
★″クラシックかつ心理的プレッシャーが高い王道″海峡