OWS(オープンウォータースイミング)とは…?

海や川・湖など自然環境の中で行われる長距離水泳競技です。
水質や天候、潮汐などの自然条件の影響を受けるため、競泳とは違うテクニックや知識が必要となります。

OWS(オープンウォータースイミング)は、マラソンスイミングとも呼ばれ、その名の通り水中のマラソン競技です。
泳ぐ距離は10kmでゴールまでにかかる時間は、陸上のマラソンと同じく約2時間、消費カロリーも同じくらいといわれています。

OWS(オープンウォータースイミング)
マラソンスイミングの歴史

1980年代、国際水泳連盟がオーストラリアのパースでの水泳大会を基礎に競技規則を整理して誕生した競技です。

日本では、1995年に静岡県で行われた一般レースが国内初となり、翌年には本格的な競技大会として福岡国際オープンウォータースイミング競技大会が開催されました。

2012年のロンドン五輪では男女1名ずつ初めての日本代表として選出され活躍しています。

現在では、日本各地で5月~11月にかけて一般選手が活躍できる大会が開催されるとともに、日本代表選手を選出する日本選手権、学生のトップを決めるインカレなども開催され、ジュニアから水泳愛好家、日本代表選手まで幅広く楽しめる場が増えてきています。

日本国内のOWS(オープンウォータースイミング)
レース状況を知ろう!

日本各地で5月~11月にかけて行われる一般のレースと日本選手権などのトップレースには異なる競技規則があります。

一般レースは短くて500mから5kmのレースがほとんどで、一部ローカルルールが適応されたり、ラバー水着やウエットスーツが着用可能なことが多いです。

一方、日本選手権などのトップレースは、
・水温18度未満はウエットスーツの使用を義務付ける
・水温18度以上はウエットスーツの着用は認められない
など、5kmや10kmで国際連盟が定めるルールがあります。

その他、大会や距離ごとに異なる制限時間が設けられていたり、海はプールとは違い自然の中で行うスポーツのため、危険を伴うスポーツの一つですが、十分な練習量と最低限の知識を身につけていれば、出場しやすいレースが多くあります。